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本日はこちらのWebサイトにお越しいただき、ありがとうございます。

このブログでは、日々仕事と育児に悩んでいる私が、当事者目線で思ったことを伝えています。

本記事では、適応障害になった筆者が、現代の父親像の理解と苦悩をお伝えしつつ、父親の心に寄り添うエールをお届けします。

1.仕事と育児の両立が難しい理由

仕事と育児の両立は、特に父親にとって精神的・肉体的に非常に負担の大きい課題です。私自身、この問題に直面し続けており、仕事と家庭の間での時間配分や役割分担に悩み、適応障害という病気を経験してきました。

忙しい仕事や家庭内の役割の変化によって、ストレスや疲労感が蓄積しやすく、理想と現実とのギャップに悩むことも少なくありません。そこで、その理由や解決策を明らかにし、より良いバランスを目指すための一緒に頑張りましょう。

忙しい仕事が育児時間を奪う

仕事の忙しさは、育児に割く時間を減少させる原因となっています。仕事の繁忙期や長時間勤務は、家庭で過ごす時間を更に確保しづらくします。理由は、残業や出張、会議が重なることで、家族と過ごす時間が後回しになるからです。

さらに、父親は仕事の責任やプレッシャーを背負っています。昼間は仕事に集中して育児のことを考える余裕がなく、その結果、家庭に戻ったときにはすでに疲弊しています。このような状況は、時間的制約だけではなく心の余裕の低下も招きます。

ストレスと疲労が家庭に及ぼす影響

ストレスと疲労が家庭に及ぼす影響についてご説明します。仕事や育児の疲れは家庭内の雰囲気や父親の行動に大きな悪影響を与えます。慢性的な疲労やストレスが精神的に追い詰められ、冷静さや優しさを失いやすくなるためです。

ストレスは三段階あり、カナダの生理学者ハンス・セリエが提唱した「汎適応症候群」が知られています(下の表に三段階をまとめました)。

強いストレスを2週間以上感じ続けると、うつ病などのメンタル疾患の可能性が高まるそうです。

理想と現実のギャップ

私も含めて、多くの父親にとって、仕事と育児の両立に直面する際に感じる大きな壁です。社会や家庭が抱く「完璧な父親像」と、現実において父親が抱える制約や負担が合致しないことにあります。

大事な商談の日に、子どもが風邪ひいた時の誰が休むのか問題。働いていても、パートナーへの後ろめたさを感じる。こんな日に限って突発的なトラブルや長時間勤務。こうした場面に直面したとき、多くの父親は自己嫌悪や孤独感を抱きやすくなります。

けれども、例え家庭や周囲の期待に応えられなくても、自分を責める必要はありません。なぜなら、すべてを完璧にこなすことは誰にとっても難しいからです。大切なのは、自分の状況と向き合い、少しずつでも改善策を見出しながら、前向きに取り組むことです。

過度に自分を責めてはいけません。失敗と反省から学んで、理想ではない、自分なりの父親像になれば良いのです。

2.理想の父親像とは?

世の中が求める理想の父親像と現実

世の中が求める父親としての役割は、かつての「ただ働き、家族のために収入を得る存在」から、「家庭内外での積極的な関わりや、精神的なサポートもする」スーパーマンな父親が求められる時代になってきました。

しかし、これこそが今の父親を生きづらくしている原因だと、私は声を大きく言いたいです。

最初から、仕事も育児もどっち上手くできるわけがないです!仕事に慣れるのにも数年かかるのに、育児なんて仕事以上に複雑で大変です。それなのに、あれもこれも求めないでくれ~~~~~というのが、今の父親の思いではないでしょうか?

公園に行くと周りの父親は楽しそうに子ども遊んでいるのをみると、自分は果たして上手くできているのかな?と不安になる時があります。もっと自分らしく生きたいです。

サポートを求めることの大切さ

だからこそ、自分に無理して生きると、大変です。一人で抱え込むと精神的・肉体的に追いつめられやすく、結果として家庭や仕事に悪影響を及ぼします。

辛いときは辛いと言いましょう!積極的に周囲に助けを求めることは非常に本当に重要です。

「助けを求めることは格好悪い、甘い」と考える事もありますが、そんなプライドは捨ててしまいましょう!

無理をして一人で抱え込むと、心身の負担が大きくなり、家庭の雰囲気も悪化してしまいます。だからこそ、助けを求めることは、自己成長や家庭の幸せを守るために欠かせない行動です。

もっと、楽に育児をして良いです。無理せず、寄りかかりましょう!これは、過去の自分に何度も伝えたいです。

忙しい中から出来る事を見つけよう

仕事と育児の両立は多くの父親にとって大きな課題ですよね。忙しさやストレスによる疲労を軽減し、より充実した家庭と仕事生活を送るための具体的な方法や対策を紹介します。

パートナーと話し合いましょう

今疲れているならば、限界ならば、休みましょう。休みが大切です。けど休み暇なんてないのが、育児です。パートナーも同様に限界かもしれません。けどお互い限界で休みたいと思っているならば、とことん話し合いましょう。

上手くいってない時は話し合いが足りていないと思います。私も実際そうでした。

普段の会話の中で相手の意見や気持ちを尊重し、明確に自分の状況や希望を伝えることが鍵です。家族みんなが理解し合えれば、負担が分散され、ストレスを軽減できます。

さらに、感謝の意をきちんと伝えることも大切です。家族が協力的に対応してくれた場合には、「手伝ってくれてありがとう」と伝えるだけでも、次回も協力しやすくなります。反対に、思ったことをそのままにしておくと、誤解やストレスが溜まる恐れがあります。

当たり前ことですが、「ありがとう」言わなくなってくるですよね。子は親の背中を見ています。「お父さん言わないじゃん」と言われた時は、すごく心に刺さりました。

忙しい中でも出来る子どもとの接し方12選

それでも毎日仕事で疲れて生きるのに精一杯という方もいるかと思います。それでもほんの少しだけでも良いから、まずは下記の接し方をやってみる事から始めてみましょう。

① 出勤前に一言伝える

 「楽しみにしてるね」などの言葉で子供に安心感と期待を与える。愛着理論でも効果が示されています。

② 素直に「ごめんね」と言える父親に

 親の謝罪は子供の誠実さと信頼感を育てます。完璧よりも誠実さが大事。

③ 帰宅したらまず抱きしめる

 言葉よりもスキンシップが信頼関係を深めます。ぬくもりで「大好き」が伝わる為。

④ 膝の上を特等席に

 何気ない膝の上の時間が、子供にとって一番の安心感となります。

⑤ たった10分でも全力で向き合う

 時間の長さより“見てもらえた”実感が大切。短時間でも一生記憶に残ります。

⑥ 寝る前にパパの今日を話す

 些細な出来事や感情の共有で、共感力や語彙力を育てます。

⑦ 名前を呼ばれたら目を見て返事する

 小さな対応が子供の安心感に繋がる。無反応は不安の原因に。

⑧ 寝る前に「ありがとう」を伝える

 子供の自己肯定感を高める言葉のプレゼント。

⑨ 朝に「今日はここを頑張るよ」と宣言

 父親が何かに挑戦する姿が子供の学びとなり、行動力を育てます。

⑩ ママを大切にする姿を見せる

 両親の良好な関係は、子供の共感力や信頼感に大きな影響を与えます。

⑪ 失敗しても笑ってあげる

 「失敗は挑戦の証」だと肯定することで、子供の挑戦心と自己肯定感を支えます。

⑫ 「生まれてきてくれてありがとう」を伝える

 愛情表現は一生の心の支えになる。何度でも伝えよう。

自分がされて嬉しい事をすれば、子どもも嬉しいですよね。簡単なことから初めて、無理せず頑張りましょう。

仕事との向き合い方

仕事と家庭のバランスを整え、自分らしい父親像を実現するためのヒントの参考にしてください。

数年後、どんなポジションになりたいのか?

数年後にどんなポジションになりたいのかを考える際、まずは自分の現状や長期的なビジョンを把握することが重要です。そんなこと考えてないよ~という人も遅くなる前に考えた方が良いです。今の会社で出世するのか、現状維持を望むのか、キャリアアップを図り、転職をするのか、選択肢はたくさんあります。

そしてポジションを考える上で何を優先するのかも当然大事です。お金か時間か、それとも両方か。

数年後にどのポジションになりたいのかを明確にすることは、自分の未来を見通す上ですぐに役立ちます。自分の興味や価値観に基づいて長期的な目標を設定し、その実現に向けて努力し続けることが、充実したキャリアを築く第一歩となるでしょう。

「子の看護休暇」や「時短勤務制度の活用」の検討

時間活用する手段として、家族だけの創意工夫には限界があります。会社員として働いているならば、父親でも「子の看護休暇」や「時短勤務制度の活用」を検討するのは有りだと考えています。

現に、2025年4月1日に施行予定の育児・介護休業法改正により、「子の看護休暇」「時短勤務制度」に関していくつかの変更が加わります。以下は主なポイントです。

・看護休暇

対象となる子の範囲拡大: 現行法では「小学校入学前の子」が対象でしたが、改正後は「小学校3年生修了前の子」まで適用されます。

取得事由の追加: これまでは病気やけが、予防接種、健康診断が休暇の理由として認められていましたが、新たに「感染症による学級閉鎖」や「入園式・卒園式への参加」も対象になります。

名称変更: 「子の看護休暇」は「子の看護等休暇」に変更されます。

短時間勤務とテレワークの選択肢追加: 小学校就学前の子供を養育する労働者に対し、柔軟な働き方としてテレワークが導入される努力義務も改正の一環として含まれています。

・時短勤務

対象範囲の拡大: 時短勤務制度の対象が「3歳未満の子を養育する労働者」から「小学校就学前の子を養育する労働者」に拡大します。

テレワークの導入: 短時間勤務の代替措置としてテレワークを選択できることが事業主に努力義務として課されます。

柔軟な働き方の促進: 育児をしながら働きやすくするため、事業主に始業時刻の変更や保育施設の設置など、柔軟な働き方を可能にする措置を求められます。

育児休業取得状況の公表義務: 従業員数が300人を超える企業に対し、男性の育児休業取得率などを公表することが義務付けられます。

出典:厚生労働省 育児・介護休業法の改正ポイントのご案内

結局のところ、フルタイムのスーパーマンで働き頑張るのか、国の制度を活用して、時間を優先するのか、両立する為には、お金と時間を天秤にかける必要があります。そして、そのバランスをどう割り振るかは、各家庭ごとに異なるため最適解を家族で話し合うことが、何よりも重要です。

我が家の場合、時間が最優先なので、父親の私も時短勤務することにしました。家計は二の次です。

よくある質問と回答

子育てと仕事の両立がうまくいかない場合どうすればいい?

子育てと仕事の両立がうまくいかないと感じた時は、まずは自分を責めすぎないことが大切です。忙しさやプレッシャーが重なると、どうしても不安になったり、焦ったりするものです。しかし、解決のためには具体的な対策を講じる必要があります。

完璧を求めすぎると精神的に余裕がなくなり、疲弊しやすくなるからです。たとえば、子供との時間が取れないと感じると、あなた自身がストレスを感じやすくなります。仕事と育児の両方を完璧にこなそうとすると、無理が生じてしまうのです。

子育てと仕事の両立が難しいと感じるのは自然なことです。自分一人で抱え込まずに、具体的な解決策を一つずつ実行していくことが大切です。完璧を求めるのではなく、「できる範囲で取り組む」を意識しましょう。そうすれば、少しずつ状況は改善され、心も軽くなるはずです。

パートナーとの役割分担に困っています。どうしたら良い?

パートナーとの役割分担に困っているときは、まずお互いの考えや気持ちをしっかりと話し合うことが最も重要です。結論として、コミュニケーションを大切にし、具体的な役割を明確にすることでお互いの負担を軽減できます。理由は、役割の不明確さや無理な期待が摩擦やストレスを生むからです。例えば、子育ての具体的なタスクを箇条書きにして、「週末はお風呂担当」「平日は夕食を作る」など役割を分担すると良いでしょう。

また、話し合いの際は、相手の意見や感情にも耳を傾けることが大切です。相手が仕事や育児に対してどのくらいの負担を感じているのかを理解し、共感を示すことで協力的な雰囲気を作りやすくなります。例えば、「最近忙しいね」「どこか負担に感じていることはない?」など、率直に話すことが効果的です。

さらに、役割分担を決めたら、定期的に見直すことも重要です。ライフスタイルや仕事の状況により、必要な調整が生まれるからです。たとえば、子供の年齢や家族の状況に応じて役割を変えることも考えましょう。

反論として、「全てを一人に任せるのは不公平だ」「夫婦で協力できていない」と感じる人もいるかもしれませんが、実際には、柔軟な話し合いや調整を重ねることで、バランスのとれた役割分担が可能です。

パートナーと役割分担について悩んだときは、まず率直なコミュニケーションを心がけ、具体的な役割を明確にし、定期的に振り返ることが最善です。これにより、お互いの負担を軽減し、家庭の円満を保つことができるでしょう。

自己ケアができないときのアドバイスは?

自己ケアができないときのアドバイスは、まず自分の体と心の状態に気づくことが大切です。忙しさに追われ、疲れやストレスで自己管理が難しいと感じることがあります。結論として、現状を受け入れつつ、小さな工夫を取り入れることが改善策になります。

自己ケアを怠ると心身の不調が蓄積し、家庭や仕事に悪影響を及ぼすからです。例えば、睡眠時間が不足し、いつもより疲れやすくなったり、イライラが増えてしまったりします。こうした状態は精神的に追い詰められる原因に。だからこそ、無理をしすぎず、自分の状態に合ったケアを続けることが必要です。

具体例として、絶対に取り入れてほしいのは、短時間でも自分をリセットできる時間を確保することです。例えば、仕事や育児の合間に呼吸法やストレッチを行ったり、寝る前に深呼吸をしたりします。少しの時間でも自分をケアすることで、ストレス軽減に役立ちます。

また、スケジュールの中に“自分だけの時間”を少しでも作る工夫も効果的です。例えば、子どもが寝ている間に読書や音楽を聴く時間を確保したり、短い散歩をするだけでも気分はかなり変わります。周囲に手伝ってもらうことも大切です。家族やパートナーに「少しだけ休ませてほしい」と伝えると、協力を得やすくなります。

一方「時間がなくて自己ケアなんてできない」と思う人もいるかもしれませんが、短い時間でも定期的に心と体を休めることが、結果的に精神的安定に繋がります。

無理に完璧を求めず、少しずつ自分の状態を見ながらケアを続けることが何よりも大切です。日々の中でできる範囲の自己管理を取り入れて、心と体のバランスを守ることが、疲れた父親にとっては最善の選択です。

自分は大丈夫なのか?ストレスセルフチェックのすすめ

自分のことが分からない。ストレス状態について客観的に知りたい、と思ったなら、厚生労働省が発表している。5分でできる職場のストレスセルフチェックが、意外と役立ちます。

私は厚労省の回し者ではあらいませんが、一度やってみてから、分かることもありますよ。

引用:厚生労働省の5分でできる職場のストレスセルフチェック

まとめ

仕事と育児を両立させるのは簡単ではありませんが、適切な考え方や対策を取り入れることで、少しずつ前進できます。一歩誤れば、私のようにメンタル疾患というケースもあります。決して無理をせず、パートナーと話し合うことが何よりも大切です。

今後も私自身の実体験含めて、色々とお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。